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絶対に勝てるようになる!ルーティンの重要性

マイケルフェルプス_ 勝つ人と負ける人の「集中」は何が違うのか

 試合本番で自分の実力を出し切るためにはコーチには何ができるでしょうか。世界的な水泳選手マイケル・フェルプス選手のコーチ、ボブ・ボウマンコーチのコーチングから読み解いていきましょう。(東洋経済オンライン『本番で「勝つ人」と「負ける人」の決定的な差』より)

 

細かいことにもこだわって準備しよう

 

—— ささいなことをないがしろにしないことが、本当の強さにつながる
 フェルプス選手は自身初の五輪の舞台で緊張し、水着の紐を結び忘れてしまったそうです。そこでボウマンコーチは、練習で「水着の紐を必ず結ぶ」というタスクを繰り返し練習させたそうです。その小さな積み重ねが本番での緊張を和らげ、良いパフォーマンスを出すための一つの準備となりました。
コーチは、本番で最大限のパフォーマンスを発揮するために、練習から試合を選手に意識させる必要があります。このようなルーティンの提案は、試合の時の緊張を和らげるだけでなく、普段から本番を意識して行動するきっかけとなります。
東洋経済オンラインの元記事では「準備を整えること」を重要視しています。あなたが選手にしてあげられる準備は何ですか?

 

「本番――特にそれが最初のパフォーマンスの場合は、その経験からできるだけ多くのことを学ぶ姿勢で臨もう」。私は教え子たちにそう伝えています。結果以外のことを考えるのは難しいかもしれませんが、それでも、ひとまずやってみることです。経験を積むたびに全体のレベルが上がり、将来のより大きな成果の準備が整うのです。

 

「集中しろ!」だけでは選手は動かない

 

—— 何に対して、どうやって集中させるのかを選手に考えさせるのがコーチの仕事。
 前項の小さなルーティンを作ることも試合に集中するための一つの効果的な儀式です。
他にも、試合前に行うウォーミングアップを練習と統一することで普段通りのプレーを意識させたり、試合前に選手と握手をして気持ちを入れたりすることも、選手がプレーに集中するためのきっかけになることでしょう。

ここでコーチにとって大切なのは、選手に競り勝つ事や勝った後のことを過度に意識させない事です。集中すべきは自身のパフォーマンスをできるだけ高める事であり、その先に勝利があります。
そのため、コーチから頻繁に声をかけなくても選手が自らベストパフォーマンスの発揮に集中している状態を作り出す事が理想です。集中しろ!と毎回言うよりも、何か無意識的に集中できる小さなルーティーンを提案できると良いかもしれませんね。

 

ジム「君がレースですべきことは何だ?」

選手「メダルをとること、相手を負かすこと、賞金を勝ち取ることです」

ジム「いや、違う。君がすべきことは、A地点(出発点)からB地点(ゴール)までできるだけ速く泳ぐことだ。速く泳ぐことは、ライバルやメダルとは関係ない。大事なのは、自分がすべきことに集中することだ。速く泳ぐために必要なこと、つまり、レースプランとテクニックに集中する。それだけだ。メダルとか、おカネ、情熱、レーン、ほかのスイマー、ソーシャルメディア、マスコミ、そんなものは君の足を引っ張る騒音でしかない。そんな無関係なものを気にしていたら混乱するだけだ。単純に考えようよ」

 

すべきことを忘れかけた時には

 

—— 何に集中すればいいのかわからなくなるときがある。そんな時には。
 選手が大事な事をかんたんに思い出す事ができる合言葉や合図を決めておくことが有効かもしれません。心なしかチームが集中できていない時、熱が入りすぎて緊張している時に、合図により冷静になってプレーに集中できると良いですね。

記事では、フェルプス選手が手の甲と足に文字や記号を書いておく事を勧めています。水泳ではスタートの時に手の甲か足を必ず見る事になるからです。
チームスポーツに応用するならば、「かけごえを決める」なども良いかもしれません。サッカーやラグビーで見られる円陣も、試合に集中する一つの大切な儀式ですね。

 

ジムは、レースの前に手か足の甲に文字を書くことを勧めています。言葉や記号でもかまいません。手の甲と足の甲はレースに臨む選手の視界に必ず入ります。そこに「キュー(合図)」を描いておけば、それを見て、心を落ち着け、「単純な仕事」に集中すればいいことを思い出すのです。単純な仕事――それはつまり、出発点からゴールまで、できるだけ速く泳ぐことです。

スタート直前、多くのアスリートが迷って自信を失いかねない瞬間、そのキューが目に入れば寸時に自分の仕事に集中することを思い出します。キューが「隣のレーンのスイマーやメダルのことなど忘れろ。ただ泳げ!」と呼び掛けるからです。

プレッシャーがかかる状況に直面したときは、自分自身と自分のプランだけを見つめましょう。“いま”に集中して、これまで何回も完璧をめざして練習してきたことをそのまま行うことです。それさえ守れば、望みの結果はついてきます。

 

選手は試合前に、どうしても勝ちたいという気持ちが先走り、勝利への欲が高まります。そこでどんな声をかけて自分のプレーに集中させるのか、それこそがコーチに求められていることなのかもしれません。

 

 彼が気負いすぎずにいられたのは、勝利を目標にしないで、タイムを目標にしたからです。「自分がコントロールできるもの」に焦点を合わせたからです。(中略)マイケルは「負けるのが嫌い」だと言ってきました。しかし彼が本当に嫌うのは、目標を実現しそこねることです。誰かに負けるのと、自分に負けるのは違います。自分に負けることは許されない。大事なのは、ただそれだけのことなのです。

 

 

 

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