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アスリートは実践したい!勝利に繋がる「思考の整理」

アスリートは実践したい勝利に繋がる「思考の整理」

 

どんな競技でも試合に挑む時は緊張したり、余計なプレッシャーがかかったりするだろう。しかし、やるべきことを整理すれば自ずと結果につながるのではないだろうか。今回は一流アスリートも実践している思考の整理法をご紹介しよう。(元記事は東洋経済オンライン『”勝つアスリート”の卓越した「思考の整理」』より

 

勝利に繋がる思考の整理

 

東日本実業団選手権200m走に挑んだ2人の選手がいた。大きな注目を集めていたのは、今季200mで日本歴代2位となる好タイムを叩き出した高瀬慧(富士通)。もう1人は2位候補として注目されていた藤光謙司(ゼンリン)である。大方の意見では高瀬の優勝が予想されていたが、優勝したのは藤光だった。

 

この二人のライバル対決では、それぞれが違う考えを持って試合に挑んだということが明暗を分けた。藤光は「思考の整理」が非常にスッキリとしていた。それには世界陸上への参加資格が大きく影響していた。

 

世界陸上に出場するためには、参加標準記録を突破しなければならず、既に参加標準記録を突破していた藤光は、記録ではなく順位に集中してレースに臨むことができていた。

 

一方高瀬は、今季日本歴代2位という好タイムを記録したこともあり、記録と順位の2つで良い成績を残すことを狙ったのだ。やはり2つに狙いを定めてレースに挑むと、1つに絞っている選手と比べて、勝負の場面で迷いが生じてしまう。その迷いがパフォーマンスに影響を及ぼすのだ。

 

決勝で「タイム」と「順位」の両方を狙おうとすると、どうしても無理が生じてしまう。藤光は先に「タイム」の目標をクリアすることで、ストレスがあまりかからない状況を作ってきたのだ。

 

200mで優勝を逃した高瀬だったが、翌日に行われた100mでは見事優勝を果たした。この優勝の背景にも思考の整理が大きく影響していた。優勝を逃した翌日のレースというのは、精神的に難しい部分があるだろう。

 

しかし高瀬は前日の敗戦を引きずることなく、動きの面では悪かった部分を修正し、精神面では「自分はできている」という気持ちを持って、うまく次のレースに切り替えることに成功した。

 

悪いからといって、特別なことをするのではなく、頭のなかを“整理”することで、思考をクリアにしていく。迷いがなくなれば、シンプルに自分の動きができるようになる。

 

本当の敵は自分自身

スポーツの世界では同じ種目で競い合うライバルが多く存在するだろう。ライバルの存在は、良い方向にも悪い方向にも傾く。例えばライバルとの熱戦の結果互いに良い記録を残す。これはライバルの存在が良い方向に働いている例だろう。

 

しかし、時としてライバルの存在は悪い方向へ働くこともある。例えば長距離走でライバルがスパートをかけたので、自分のプランとは違ったが、ライバルに合わせてスピードをあげてしまう。その結果、記録が遅くなってしまった。これはライバルの存在が悪い方向へ働く例だ。

 

自分のプランを貫き、我慢ののちにスパートをかけていれば勝てていたかもしれないと考えると、ライバルよりも自分自身との戦いが重要と考えられないだろうか。

 

試合への準備や敗戦後の切り替えなど、意外と試合が始まる前で勝負が決まっているという面もあるかもしれない。そういった意味では試合に臨む以前の自分自身との戦いというのは、大きな意味を持つのではないだろうか。

 

思考を整理しクリアな状態で試合に臨む。何をするべきなのかを考え試合に備え、試合には落ち着いた状態で臨む。簡単なことのように思えるかもしれないが、重圧やプレッシャーを押しのけ、落ち着いた状態で試合に臨むというのは難しいことだろう。

 

大きなプレッシャーがかかる場面でこそ「思考の整理」をし、より良いパフォーマンスを発揮できるようにしたい。

 

スポーツの世界ではライバルとの名勝負がクローズアップされる。しかし、アスリートにとって、“本当のライバル”は、どんなときでも自分自身だ。ビジネスの世界でも、それは変わらない。まずは頭のなかを整理して、自分が何をするべきなのか。クリアにしたうえで戦うことが、「結果」につながるはずだ。

 

 

 

 

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