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大学2年で早稲田大学を休学しハンドボールの指導者留学。帰国後に取った行動とは

小林佑弥

 

こちらの記事は3記事構成の後編です。「前編」、「中編」はこちらをご覧ください。

 

今回は日本人として初めてコーチ留学のためにクロアチアに渡り、現在は藤代紫水高校のGKコーチ、茨城県国体少年男子ハンドボールボールチームのアナリストとしてご活躍されている早稲田大学2年小林佑弥さんに、実際に肌で感じたクロアチアのハンドボールや、指導方法などをインタビューさせて頂きました。

 

クロアチアでの経験を活かし、母校でコーチとして活躍。指導者留学を通じて学んだこと

 

ーーなるほど。そのようなクロアチアでの経験を活かすために日本に帰ってきてまず初めにとった行動はなんですか?

母校の藤代紫水高校にGKコーチをやらせて頂きたいというお願いをして、それを受け入れてもらったことですね。

 

ーーGKコーチはその時既にいらっしゃったのですか?

いませんでしたね。GKコーチを専門にやっている人自体が日本では少ないんじゃないかなと思います。

 

ーーGK出身のコーチはいるかもしれないですが、GK専門のコーチは確かに少ないかもしれませんね。

大体のGKコーチは自分の経験から感覚を調整するっていうことを教えて、今のはこうだったよね、あのシュートはこういう癖があるよっていうのを教えていると思うんですけど、実はGKコーチこそ専門的に学べば、トレーニングが重要って感じると思います。

 

GKのトレーニングを組むっていうのがまだ弱いんじゃないかなと思います。

 

ーー日本に帰ってきてコーチをやっていく上で、留学していた経験は活かせていますか?

もちろんです。当然GKコーチについて学んだこともあります。だけどそれ以上に有名なコーチたちがいて、コートプレイヤーの練習の組み方でしたけど、その人たちのベースになっている考えを元にそれをGKでやるとなったらどういう風にやれば良いかっていうところはかなり勉強になりました。

 

クロアチアでやったトレーニングを今教えている子たちに教えるとなると、どう変えていけばいいのか。これはコピーをやったら絶対に上手くいかないなと思っていて。そこは考えながらやっています。

 

ーー実際に選手は変わりましたか?

変わりました。これは自信を持って言えます。

 

もちろん選手の頑張りが大きいのですが、数字の面で言うとセーブ率が去年のインターハイで言うと38%だったんですけどアベレージで45%のセーブ率にまでになりましたね。

 

ーーほぼ二本に一本ですね…恐ろしい…

 

ーー現時点で理想とする指導のビジョンはありますか?

ハンドボールが選手のその後生きて行くにあたっての成功例のモデルになるような一つになるっていうことですかね。

 

だから自分は、例えば日本一になりたいと思って入ってきてくれた子たちに、もちろんなりたいと思ってなれるものではないですし、そこに向かってこういうトレーニングを頑張ってとか、こういう心構えでプレーして欲しいというのを教えます。

 

その子たちが社会人になって仕事で、大きな目標を建てる時に、そこに向かってどう行動して組み立てて行くかっていう、生きる力を身につけて欲しいなと思います。

 

 

ーーコーチをしている時に意識してやっていることはありますか?

予習と復習をやってもらうことを意識しています。コートは戦術の学習の場だし、判断の学習の場でもあるし、自分の体の動かし方を学ぶ学習の場でもあるので、学習なんだから予習も復習もしてもらわないといけないなって思ってそれを選手にやってもらっています。

 

例えばGKのLINEを作って、映像を提示して次の練習に行くと意外と技術とか考え方がすっと入ってくるなと感じています。

 

ーーコーチ留学に行って良かったですか?

良かったです。行ってなかったらどうなっていたんだろうと思うと、自分は優秀な選手じゃなかったからっていう逃げ道を自分の中で作っていたかもしれないです。

 

プロのコーチの生き様っていうのを見られて、コーチとはこうだっていう認識が自分の中でできて、それからハンドボールはこうだっていう認識ができて、そういうのが自分の中で柱のようにできて良かったです。

 

ーーもちろんコーチ留学は一人ではいけなかったと思いますが、コーチ留学に行くことができて感謝していることはありますか?

お金を出してくれた両親、親戚一同それがなかったら時間があってもいけなかったので、一番はそこですね。

 

あとはそれまで憧れを抱かせてくれた人たちもそうですし、クロアチアの人たちにも感謝しています。

 

クロアチアのルームメイトにもですね!料理作る代わりにビザとるのを手伝ってもらったので、感謝してます。

 

ーー最後になりますが、将来の夢や目標はありますか?

将来の目標は今は悩み中のところで、将来的に監督になりたいと思いますが、今はまだその蓄えが足りないと思います。

 

GKコーチもやってアナリストもやって、アシスタントもやって女子もやって小さい子もやって、ゆくゆくはトップチームでやりたいという思いもありますし、初めからガンガントップチームでやりたいという思いもあります。

 

ーー何か夢を一つ掲げるのであれば?

漠然とした夢ですけど、日本に貢献できる形で何かできたら良いなと思います。

 

ーー応援しています!本日はお忙しいところありがとうございました!

ありがとうございました!

 

小林佑弥

 

 

 

 

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